平成24年2月16日(木)・17日(金)、JAAGA会員による那覇、嘉手納基地研修が行われた。当研修は2年毎に行われており、今回から法人・賛助会員に加えて正会員も参加することになった。(財)ディフェンス・リサーチ・センター専門研究調査員の阿部博男様を団長に、テストパイロット協会日本地区担当副会長の小田康夫様を副団長に、JAAGA本部の織田、金子、桃木理事の3名を含み総勢31名の研修団となった。 2日間の短い研修でしたが、日米の最前線の基地を研修することが出来、所期の目的を達成し、極めて意義深い研修となった。

行動の概要

1日目(2月16日(木))
入間基地にて団結式を行い、9時入間基地発の空輸便C-1にて那覇基地へ移動した。

1210 那覇基地に到着
山田那覇基地司令の出迎えを受け、半澤南混団司令、西野副司令、山田基地司令に対して阿部団長、小田副団長が表敬訪問した。阿部団長は那覇基地の勤務経験があり、その変化ぶりに驚いておられた。その後、那覇基地食堂で主要幹部と会食し、ステーキをご馳走になった。

1315 那覇基地概況説明
西野南混団副司令から部隊の任務、南西域の情勢について、横山83空隊副司令から基地の概況と基地を取り巻く環境などの説明があり、研修団員も熱心に耳を傾けていた。

1430 嘉手納基地へ移動
那覇基地の広報官の案内で自衛隊施設をバスの中から見学し、最後に基地内で最も高い所にある砲台跡に案内された。なかなか根付かない本土の桜の花が2本残っており印象的であった。

1530 嘉手納基地着
阿部研修団長、小田副団長が嘉手納基地司令マシューH.モロイ准将を表敬した。 司令は昨年6月に第18航空団司令に着任され、2000年から2004年までF-15のパイロットとして勤務経験があり、2度目の嘉手納勤務だそうだ。 司令部会議室で司令自ら研修者に対してコマンド・ブリーフィングをしていただいた。嘉手納基地の極東における重要性と日米安保の果たす役割、エア・パワーとエアマン・パワーなどについて熱く話された。 現在の沖縄における米軍の置かれた状況もよく理解されていた。

1800 懇親会
嘉手納基地のオフィサーズ・クラブで米空軍第18航空団の各指揮官を招待して懇親会を開いた。JAAGAの沖縄支部長石津様と会員の木村様もお忙しい中駆けつけてくれた。 会食前のカクテル・タイムにはモロイ司令も参加され、会員と楽しく懇談されていた。 懇親会では、米側を代表し第18運用群副司令チャールズ・メトロリス大佐が歓迎の挨拶をされ、阿部団長から研修団を代表して受け入れに対するお礼と3.11災害のトモダチ作戦に対する感謝のことばがあった。 また、地元の空手道・拳龍同士会で活躍する小中学生7名による空手演舞が披露された。2年前にも同じ同士会の演技を見学した。全国大会で何度も優勝している団体であり、その真剣な眼差しと気迫のこもった演技は感動的であった。 最後に研修団参加者の若手代表の日立製作所の赤川翼(たすく)さまが、英語でお礼の挨拶をして閉会となった。 研修団は嘉手納基地内の米軍の施設に宿泊した。

2日目(2月17日(金))
0830 嘉手納基地研修(米軍の計画による)
朝食終了後、モロイ司令がJAAGA研修者と同じバスに乗って、自ら施設の案内をしながら基地内研修に同行された。飛行場地区では航空機の洗機場、F-15の滑走路端での最終点検から上空へ離陸するまでの様子を真近で見学、駐機場ではF-15戦闘機、HH-60救難ヘリコプター、KC-135空中給油機の地上展示をパイロット、整備員、救難員、救護員等が説明をしてくれた。 司令部の前でモロイ司令に最後の挨拶をし、嘉手納基地の研修を終えた。

1200 那覇基地に到着
航空自衛隊の那覇基地で研修団員は主要幹部と一緒に昼食をとり、その後BXに立ち寄り沢山の土産物を購入していた。

1330 那覇基地発
航空自衛隊のC-1で入間基地へ無事着陸。解団式の終了後、解散となった。 お疲れ様でした。 航空幕僚監部をはじめ、入間基地、那覇基地の航空自衛隊の皆さんの多大なる協力・支援と嘉手納基地モロイ司令をはじめとするスタッフの皆さんの暖かい接遇に研修団全員が感謝していた。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
(桃木理事記)  

研修所感 : (株)IHIエアロスペース 青柳 淳一
       : 個人賛助会員 吉井 輝男

 



 

平成23年度 那覇、嘉手納基地研修