平成31年1月9日(水)、石野理事長、小野・木村両理事が、13時15分から横田基地に航空総隊司令官武藤茂樹空将を、15時25分から府中基地に航空支援集団司令官山田真史空将(副司令官西谷浩一空将補同席)を訪ね、コープ・ノース・グアム(CNG:Cope North Guam)19に参加する航空総隊及び航空支援集団の部隊に対するJAAGAからの激励品を手交し、訓練の成功を祈念した。
 CNGは平成11年度から始まり、豪空軍の参加や人道支援・災害救援(HA/DR:Humanitarian Assistance/Disaster Relief)訓練を取り入れる等の変遷を経ながら毎年実施されており、平成30年度で19回目を迎える。

両司令官からは、「JAAGAの激励に感謝します。参加部隊にしっかりと届け、実り多き訓練となるように努めます。今後もJAAGAからの広範な御支援を期待します」と感謝の意が表明された。
 総隊司令部においては、目録贈呈を「日米友好」だるまが見守ってくれた。このだるまの目入れには米第5空軍も加わったそうであり、横田基地における日常的な日米友好・共同の様子がうかがえた。総隊司令官からは、「自身の勤務指針の一つに日米共同の深化を掲げており、参加した部隊にはしっかりと成果を残させたい。海外訓練参加は恒常的であり、隊員の英語能力・意識も高くなっている。ミッションコマンダーをなし得る人材も育っている」との力強いコメントがあった。
 支援集団司令官からは、「HA/DR訓練の成果は、先般のインドネシア共和国への国際緊急援助隊の派遣時にも活かされており、日米豪は現地で協力して速やかに活動を開始し、周囲の国がその姿に倣っている。日米豪の連携はより大事になってきており、現場で人間関係をしっかりと作り『信頼できる航空自衛隊』と彼らに認識してもらえるよう、訓練をきちんと誠実にやらせたい。英語については、高い能力が必要なミッションコマンダーはしっかり養成する必要があるが、C-130の部隊については、海外での任務経験の積み重ねもあって能力が高く、心配していない。インドネシア国緊においても、彼らは逞しかった」と、訓練成果が実任務に遺憾なく発揮されている姿が披露された。
 JAAGAとして、この様に自信と誇りを持って頑張っている現役隊員を支援できることは、ありがたいことである。

 CNG19は、「日米豪共同訓練による日米共同対処能力及び部隊の戦術技量の向上並びに人道支援・災害救援活動に係る米豪空軍との相互運用性の向上」を目的として、展開・撤収を含み2月7日(木)〜3月19日(火)の期間、米国グアム島アンダーセン空軍基地、北マリアナ諸島サイパン島、テニアン島、ロタ島及びファラロン・デ・メディニラ空対地射場並びに同周辺空域において実施される。このうち、グアムにおける日米豪共同訓練は2月20日(水)〜3月8日(金)、日米豪人道支援・災害救援共同訓練は2月17日(日)〜3月2日(土)の予定である。両訓練を通じて航空総隊からは第8航空団(築城)、第9航空団(那覇)、航空救難団(入間)及び警戒航空隊(三沢)の人員約350名、F-15J/DJ×8機、F-2A/B×6機、U-125A×2機、E-2C×2機が参加、航空支援集団からは第1輸送航空隊(小牧)の人員約100名、航空機C-130H×2機、KC-767×1機が参加し、グアムにおける日米豪共同訓練では防空戦闘、えん護戦闘、対戦闘機戦闘、空対地射爆撃、電子戦、空中給油、戦術空輸及び捜索の訓練を、日米豪人道支援・災害救援共同訓練では航空輸送、不整地離着陸、捜索、航空患者搬送及び飛行場応急措置の訓練が行われる。 (木村理事記)


 

「グアムにおける日米豪共同訓練等(コープ・ノース・グアム)」
参加部隊を激励